次世代型太陽電池の開発に向けて

2008.10.01 Wednesday 16:09
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    三洋電機と新日本石油は30日、次世代型太陽電池の「薄膜太陽電池」で両社が共同事業化を目指

    すと発表。来年4月の共同出資会社設立に向け、詳細な検討に入る予定。

    経営再建途上の三洋電機は、大規模な投資が伴う薄膜型への参入で財務面での課題を抱える一方、

    新日石は、石油事業の将来性が不透明となる中、新エネルギー分野の強化が必要となっており、

    共同事業化に向けて両社の思惑が一致した。2011年3月期中の事業化を目標とする。

    薄膜太陽電池の事業化について新日石の松村副社長は「2011年3月期末には50メガワットから

    100メガワットの生産工場ができればいいと思っている」と語った。薄膜太陽電池は、現在主流の

    結晶系太陽電池に比べ、原料ポリシリコンの使用量が大幅に少なく済むなどの理由で、低コスト

    化が可能とされるが、太陽光を電気に変える変換効率が結晶系に比べて低いことが課題。ただ、設置

    面積が十分に取れる立地なら低コスト化のメリットが生かしやすく、太陽光発電所などの用途に向

    いているとされる。発電事業も手掛ける新日石側は「最終的には電力供給まで踏み込んだ事業にし

    ていきたい」としている。共同出資会社が太陽光発電事業まで手掛けるかどうかについても今後の

    検討課題としている。三洋は変換効率で業界トップの「HIT太陽電池」を生産、販売している。

    薄膜型では新日石と共同事業化するが、HIT太陽電池の生産は引き続き三洋が単独で事業拡大を

    進める。新日石はHIT太陽電池の販売を手掛けているほか、三洋の燃料電池事業を新日石が8割

    の出資比率を確保して共同事業化するなど、両社は新エネルギー分野で協力関係を深めていた。

    従来の製品と比べコストが半分程度の薄膜型の太陽電池となるようで、期待が持てる良いニュースだ


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